等洦が垂れる

エントロピーに花の泪を

2020-01-01から1年間の記事一覧

メモリードロボー

波とか勢とか 普遍的に認識していたことが 今では郷愁めいている 世間感情の音頭取りは 矢庭に 影から 呆気なく来寇する 空き巣ではない 入る巣とでも言うのだろうか 盗まれるというより 改竄される様 眼前のことを 振り向きながら見る様

宵時の紮げり

待ち焦がれていた現実なのに 焦燥が邪魔をする 在るべき象 嘸かし妖艶で 寛大に抱擁してくれる 其方の貌 答えは分からないけど 互いの支柱に谺した 容ある物語を綴れただろうか これから形作って行こう 身豊な境地で 余韻に浸りながら

暮相の頼み事

レタスを千切り水で清め 無け無しのキュウリを薄く拵え 萎れたトマトを四等分に切る 定石のあとの一工夫は何にしよう 今日は、、、 、、、 さ、癪を障りに行こう

家の庭の在処

「争いなんてつまらないから 以前の様な振舞いを」 、、、。 大人って思ったより大人では無いし 歳を重ねるにつれそれを感じる人は多いだろう 持論として、 『人の痛みがわかる人間』 こそが大人と考えている 痛みとは 物理的な痛みはもとより 精神的な痛み…

絵具水

人生における自分の立ち位置について 「主人公」の存在と対象を考える 広大な社会間的においては 少なからず自分自身が主人公である しかし「家族間」においてはそうではない気がする 子はあくまで親に従事し まるで親の付随物のように思えて仕方ない 子が無…

春ノートと春ノ音

脈の隙間という隙間を縫われるような 電撃が城を崩壊させている 我ながら古くから感興を覚えていたが 認知の広域化により それはさらに増力化される 「夜」の黎明期はいつだろう さぞ昔か 此の中不図耳にする奏は 情景までもが顕になる 溺れ飲み込まれ駆けて…

太陽香

貝殻内の空間は 一見暗闇で空閑と思われがちである 内部を必要以上に装飾を施しては寧ろ 気が滅入ってしまうだけ 限度も大切だがそれ相応の奔放も必要で たまには光を受け生を感じる ー小さな椅子に腰掛けてー 営みに於いて欠かせないシステムを 一度取っ払…

人体の神秘と猫の耳

癒しを追求するあまり 却って疲労が蓄積される 求めていたことと逆になることは よく起こること 自分は擽ったい感覚が好みだが 気に召す媒体が見つからない なにかこう、大海原を探検する気分に近い 秘宝と悲報もまた背中合わせ 紆余曲折繰り返すが いつもと…

早期的21.5世紀を想起

心中 疎らな汚らわしい手で 灰色の餡が捏ねられた 流れの「風」を 見事に且つ森林の風船の様に躱す 「面倒だ!」 駒を無表情で並べ 目先の意義だけを求めるなんたる呆然自失 上は何処も彼処も土を浴び 一点集中≒視界喪失 今日は一段と重なっている

無作為の棘

神経溌剌となり止まぬ 掌から溢れ零れ落ちる衝動を 一つまみ吟味の最中 胸の咀嚼の再演 花柱を踰越 さて千差万別 陽は冷え込み 月は燃え滾る 予測不可能は期待と焦燥の鎮痛剤

空間虚無指数9.6%

心動するはずのものが ふとした瞬間ただ永遠に流れ続けている まるで空間を飲み込む様に 彩るわけでもなく目にも触れられない存在 永遠は儚い どこかで終止符を打たねば 世間の音は大きいな そういう時に限って襲ってくる

熱りを冷蔵庫へ

「巡り合わせ」について 思い耽ることが多くなったこの頃 一時的な存在価値が自分を育んでくれるが 過ぎ行くとまるで虚無の風を受ける 昏い箱でひっそりと佇む姿 声も出ないまま 我が子の帰りを待つかの様に 。。。 放ったらかしにして申し訳なかった でも大…

流石

安堵と焦燥の狭間では 陰気臭い種が膨らむばかり 破れる 萎む さあ、どっちだ 気が気でないとはこのことか 危険な一本の綱渡り 美学と裏腹の自制 種を無理矢理こじ開け 茎を伸ばし 花を咲かせた 今日も見守っていてください。

光継者に導かれて

「人の心を動かす人」こそが 決して忘れてはならぬ人であり 生涯の光を生み出す 明日のことなんて所詮幻想 昨日のことなんて所詮幻滅 世界はこの繰り返しで 作られては壊されていく 今日こそが晴れ舞台 無駄にしてはならぬ時が 今を取り繕っている 「どうし…

有料案内所

自らにとっての「毒」を体内に注入し 得られることは唯一つ 「縮図に貢献すること」 永久的な趨勢が掌から落とさないように 万遍ない杞憂が施されている 実に滑稽だ 怪獣を懐柔できる日は来るのだろうか 楽園はまだまだ遠い

黒で佇む

「相応」 この現象が覆った 未知と新奇の融合には圧巻で 人類の見えざる旅路に誘われていた 「常識」 不思議な言葉である 檻から飛び出す感覚 さぞ快楽ならむ え? 明日の天機予報? 知ったこっちゃない

オブラートに陽の炎

隠し持つ感情を 影に揮発させる 逆らいの意思が育まれていく ああ、今日も今日とて 心臓の砂城 余生は澄清な夏小瓶に詰めて

カメラの休息

閉ざされた空間に一輪の花 美しくも悲しくも 目を奪われる 「夢の形、その為の犠牲」 抗い続けたって意味なんかない 定は先天的 忘れないようにしよう

懐古と夢追い

時が止まっていた 止めた記憶など無いのに 奥の方に目をやった 枯れた匂いに襲われる 特に当てなんか無いのに さあ、今日はどんな旅に出ようかな 輪廻、輪廻、輪廻 宝の帰路が深淵へと崩れ落ちていく またいつか会う日まで。

主人公の毅然的思想

人間の「バイアス」にはいつも驚かされる 実は全ての思想は自分次第で 誰かに邪魔されるものではないのかもしれない 脳よ我儘に動くでない いつもお前は私を余計な目に合わせる 、、、 まあ、たまにはお茶でもしようや

いつもの麗しさと

食器を洗う音は 「愛」が溢れるメロディ 時には顔を変えて 「哀」が溢れるメロディ 表と裏の関係が 互いを織り成すのだろうか そうであって欲しい 僭越ながら 私はあなたと時を過ごす 何でもない日が続きますように