等洦が垂れる

エントロピーに花の泪を

2022-01-01から1年間の記事一覧

移ろ、虚ろ

一つの過去から 間も無く結末を迎え入れよう 線引き 見切り 理想 只々、時間を先延ばしたに過ぎない 気骨が折れる音がする また違った景色を これまでが霞まない程度に 一つの未来から 数日後の起源を夢に見よう

然らば、ようこそ

向き合った 幼少期の苦節を 頃来まで持ち込んでは 自己形成の阻害に加担しても それでも邃く沈んでしまっていた 思い邊すと限りが無い 情けなかった 其れは月旦評の項目であり 人間の神秘的、とりわけ稟質的に具わっているに越したことは無い 勇を鼓した甲斐…

傾がるも程なくして

今、空想の布団の中で 覚束なく散歩をしている 拭き残した成果を他人に擦り付け 足早と退路を辿る 主食を持ち合わせていても 喫する機会は少ない 況しても藝術的になった猫に 架空の自分は 一つ浸ることを隅で期待している 彼の風情は 悪めない 寧ろ